NHK連続テレビ小説(朝ドラ)「虎に翼」が終わってしまいましたね。ロスを感じるこのごろです。
最終回を終えて、寅子の娘 優未が現代の私たちにとって推奨される生き方をしているのではないかと感じたのでお伝えしていきたいと思います。
寅子の娘 優未の生き方
「虎に翼」は日本初の女性弁護士、女性判事、家庭裁判所長で、家庭裁判所の母といわれた三淵嘉子をモデルとして寅子の生涯が描かれました。視聴者は寅子の生涯を追うとともに、娘優未の成長を親目線で追体験していたのではないでしょうか。
大学院中退
優未は大学院を中退しています。この大事な決断をするときに、航一は大反対したことに対して、寅子は優未の選択を尊重するという立場を取っていました。
とはいえ寅子も親なのですから、子育てを失敗したと後悔しているんじゃないかと娘の優未は気にかけていました。第129回(9月26日放送)の中で、寄生虫の研究、家事、料理、読書、マージャン、着付け、お茶、刺繍など、これまで経験してきたことを挙げ「好きなことと、やりたいことがたくさんあるの」「最高に育ててもらった」と寅子に伝えています。
- ジャン荘や「笹竹」で働く。
- 家のことを手伝う
50代の優未
そして最終回の第130回(9月27日放送)では50代になった優未をメインに描かれていました。その中で優未がどう過ごしているかも明らかになりました。
- 自宅で着付けと茶道の教室
- ジャン荘で働く
- 寄生虫研究の雑誌編集
- 花江とひ孫の面倒を見る
独身のようなので自分で家庭を築いている様子はなさそうでしたが、とても充実した人生を送っている様子が伺えます。
それは「よりどころをたくさん作ってほしい」という寅子の願いを体現しているからではないでしょうか。
たくさん「よりどころ」をつくることのメリット
現代は個人主義となり、隣の人の顔も知らないなどコミュニティの希薄さが浮き彫りになっています。大家族は少なくなり核家族化が進み、家族ネットワークも弱まりました。
特に若い世代は親元を離れ都市部でひとりで生活することでより孤独を感じる生き方をしているように感じます。
優未には子どもがいるような描写はなかったけれども、複数のよりどころを持つことで充実して幸せな人生を歩んでいる様子が伺えました。
「よりどころ」がたくさんあることは、個人の生活において多くのメリットをもたらします。以下に、その利点をいくつか挙げてみます。
1. 精神的な安定ーリスク分散
「よりどころ」が1つしかないと、そこにトラブルが起きたときにすごくストレスを感じちゃうことがありますよね。
でも、いくつか「よりどころ」を持っていれば、その1つが失われたとしても、家族や友だち、趣味の仲間、地域のつながりなど、他の「よりどころ」が支えになり、ストレスが分散されて気持ちも少し楽になるんです。全体的に負担が軽くなるって感じですね。
いろんな場所で気持ちを支えてもらえると、安心感も増しますよね。
2. 人生を豊かにする
いろんな「よりどころ」に関わっていると、いろんな人と出会えて、いろんな考え方や価値観に触れることができるんです。
そのおかげで、考え方が柔らかくなって、物事をいろんな角度から見られるようになります。
こうした多様な視点は、問題を解決したり、新しいアイデアを出すときにもすごく役に立ちますよ。
また複数の「よりどころ」があるということは自分のいろんな側面を見せる場が増え、自分を表現するチャンスが増えます。
例えば、職場ではかっこいいプロの姿を、家では親しみやすい一面を、趣味のグループではクリエイティブな部分をというふうにです。
自分の様々な面をそれぞれの場所で発揮することで、「自分って社会に必要な存在なんだ」と実感でき、自己評価もぐんとあがることでしょう。
まとめ
寅子の娘 優未は複数の「よりどころ」を持っていました。それは寅子の願いでもありました。
複数の「よりどころ」を持つということは精神的な安定や成長、人生の充実感をもたらし、困難な状況に対する柔軟性を高める効果があります。多様なつながりを持つことで、ストレスの軽減や人間関係の質の向上といったさまざまなメリットが得られます。
なにより寅子の「はて?」を引き継いだ娘の優未が法律の世界から飛び出して、様々な場所で寅子エッセンスを注いでいると考えるとワクワクしませんか?