パワーかフォースか PR

人間の感情と意識レベルの関係〜恥・罪悪感から始まる成長の道〜

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あなたはどこ?パワーかフォースか第5回】

こんにちは。基礎編を終えて、いよいよ「気づき編」の始まりですね。今までの4回で、フォースとパワーの違いや意識レベルについて学んできました。

「でも、どうしても暗い気持ちになってしまう時があるんです…」 「恥ずかしい気持ちや罪悪感って、ダメな感情なんでしょうか?」

そんな風に感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか。今日は、そうした「重い」と感じる感情についてお話しします。

実は、罪悪感といった感情も、私たちの成長にとって大切な意味を持っているのです。一緒に、その優しい真実を探っていきましょう。

意識レベルマップ

私たちが日々体験する感情は、ただランダムに現れるものではありません。それぞれの感情は、特定の意識レベルと深くつながっていて、今の私たちの「心の居場所」を教えてくれる大切なメッセージなのです。

ホーキンズ博士の研究によると、感情と意識レベルには以下のような対応関係があります


低いレベル(20-175)

  • 恥  (20)- 「私は存在価値がない」
  • 罪悪感(30)- 「私は悪いことをした」
  • 無気力(50)- 「もうどうでもいい」
  • 悲しみ(75)- 「失ったものが大きすぎる」
  • 恐怖 (100)- 「危険が迫っている」
  • 欲望 (125)- 「もっと欲しい」
  • 怒り (150)- 「これは不公平だ」
  • 誇り (175)- 「私は特別だ」

高いレベル(200以上

  • 勇気(200)- 「やってみよう」
  • 中立(250)- 「まあ、いいか」
  • 意欲(310)- 「達成したい」
  • 受容(350)- 「現実をそのまま受け入れよう」
  • 愛 (500)- 「すべてが愛おしい」

でも、ここで大切なことがあります。「低いレベル」は「悪い」という意味ではないのです。

恥と罪悪感:成長の出発点という贈り物

恥という感情の隠れた役割

恥は確かに辛い感情です。「私は価値のない人間だ」「みんなに見られたくない」そんな気持ちに押し潰されそうになることもあるでしょう。

でも、恥という感情には重要な役割があります

恥が教えてくれること
  • 「今の行動は本来の自分らしくない」というサイン
  • 「もっと良い自分になりたい」という内なる声
  • 「他者とのつながりを大切にしたい」という願い

例えば、友人に嘘をついてしまった時に感じる恥は、「正直でありたい」という本来の価値観を思い出させてくれます。恥は、私たちの良心の声なのです。

罪悪感という「愛の反対側」

罪悪感も同様に、一見ネガティブに見えますが、実は深い愛から生まれています。

罪悪感の真の意味
  • 「大切な人を傷つけたくない」という愛
  • 「正しいことをしたい」という誠実さ
  • 「責任を持ちたい」という成熟への願い

子どもが親に叱られて罪悪感を感じるのは、親を愛しているからです。もし愛がなければ、罪悪感も感じないでしょう。

なぜ低いレベルから始まるのか?~アダムとイヴの物語から学ぶ~

人間の成長が低い意識レベルから始まるのには、深い智恵があります。聖書のアダムとイヴの物語が、この真理を美しく教えてくれています。

理由1:対比によって光を知る

エデンの園で何不自由なく暮らしていたアダムとイヴは、善悪を知りませんでした。しかし禁断の果実を食べて楽園を追放され、苦労痛みを体験することで、初めて「善いもの」「美しいもの」価値がわかるようになったのです。

暗闇を体験するからこそ、の素晴らしさが分かります。恥や罪悪感という「重さ」を知るからこそ、愛や喜びという「軽やかさ」の価値が理解できるのです。

理由2:謙虚さという土壌

楽園にいた頃のアダムとイヴは、自分たちが完璧だと思っていました。しかし失敗を犯し、恥を知ることで「私は完璧ではない」という謙虚さを学びました。

この恥や罪悪感こそが、私たちを謙虚にし、「もっと学びたい」「成長したい」という気持ちの扉を開いてくれるのです。

理由3:共感の根っこ

楽園を失ったアダムとイヴは、初めて孤独不安を味わいました。だからこそお互いの痛みがわかり、支え合うことができるようになったのです。

自分が痛みを体験するからこそ、他者の痛みを理解できるようになります。深い共感力は、低いレベルの体験から生まれる神様からの贈り物なのです。

つまり、私たちの「堕落」は実は「成長への第一歩」だったのかもしれませんね。

大河ドラマの論語バトルででてきた恥

大河ドラマ「べらぼう」で朱子学の先生と蔦重の妻・おていさんとの論語バトルが披露されました。

これみちびくにまつりごともってし、これととのうるにけいもってすれば、民免たみまぬかれて恥無はじなし。これみちびくにとくもってし、これととのうるにれいもってすれば、恥有はじありていた

まつりごと(力、法令)
けい(刑罰)

民免たみまぬかれて恥無はじなし(罪を逃れることを考えて悪を恥じる心を持たなくなる)

とく(道徳)
れい(教え)

恥有はじありていたる(民には悪を恥じる心が育ち、正しい道をふみ行うようになる)

いたるという言葉が出てきましたね。「論語」における「いたる」は「恥ずかしがる」「恥を知る」という意味だそうです。これは、人間が「恥」を持つことで進歩するという儒教の考え方に由来するそうで、知識を得るだけでなく、それを実践し、人間として向上していくための心構えや行動様式が「格」という言葉に込められているそうです。

さて、「べらぼう」にはいたるさんがいましたね。

倉橋格こと恋川春町先生です。松平定信の政権下でいたるさんは切腹してしまいました。春町先生のキャラクターを私はとても好きだったのですが、改めて考えると、朱子学を推進する松平定信の政権が、論語で理想とされる「いたる」人物を切腹させてしまう——この痛烈な皮肉を、キャラクターの名前と論語バトルの台詞に織り込んだ脚本の緻密さに、今更ながら感嘆しています。

恥や罪悪感の感情との上手な付き合い方

ステップ1:「またやっちゃった…」と自分を責めない

恥ずかしい思いをしたり、罪悪感を感じたりしたとき、「またダメだ…」と落ち込む必要はありません。その感情は「ちょっと立ち止まって考えてみて」と教えてくれているサインなんです。

やってみよう
そんな気持ちになったら、こんな風に自分に話しかけてみてください

「今、何か大切なことを教えてもらっているのかな?」

ステップ2:感情の声に耳を傾けてみる

嫌な気持ちに支配されるのではなく、「この気持ちは何を伝えたいのかな?」と考えてみましょう。

こんな風に自分に聞いてみて

  • 「この恥ずかしさは、私の何を守ろうとしてくれているの?」
  • 「この申し訳ない気持ちは、私の優しさから来ているのかな?」
  • 「この経験から、どんなことを学べるだろう?」

ステップ3:小さなことから始めてみる

気づいたことを、無理をしない範囲で行動に移してみましょう。大きく変わろうとしなくて大丈夫です。

  • 謝りたい人がいるなら、素直に「ごめんね」と言ってみる
  • 傷つけてしまった人がいるなら、小さな優しさで気持ちを伝える
  • 自分を許して、「今度はもう少し上手くやってみよう」と前向きになる

あなたはそのままで十分価値のある人です。恥や罪悪感も、あなたをより素敵な人にしてくれる大切な先生なんですよ。

今日から始める「感情からの学び」実践法

方法1:感情日記をつける

毎日寝る前に、その日に感じた主な感情を3つ書き出してみましょう。

  • 朝:不安を感じた(会議のプレゼンが心配)
  • 昼:恥ずかしかった(発言を間違えた)
  • 夜:温かい気持ちになった(家族が励ましてくれた)

感情を言葉にすることで、自分の内面により深く気づけるようになります。

方法2:感情への感謝を表現する

「嫌な感情」も含めて、すべての感情に感謝の気持ちを向けてみましょう。

  • 「恥ずかしさを感じる心よ、私を成長させてくれてありがとう」
  • 「罪悪感よ、私の良心を教えてくれてありがとう」
  • 「悲しみよ、大切なものの価値を教えてくれてありがとう」

方法3:感情の成長段階を楽しむ

自分の感情が変化していく過程を、成長の証として楽しんでみましょう。

「今日は怒りを感じたけれど、以前なら絶望していたから、これは進歩だな」

「罪悪感を感じるということは、良心が働いている証拠だ」

あなたの感情はすべて美しい

どんな感情も、それはあなたの心が生きている証拠です。恥も罪悪感も、それらすべてがあなたという美しい存在の一部なのです。

感情を否定するのではなく、それらと友達になってみてください。きっと、思いがけない智恵と成長の種が隠されていることに気づくでしょう。

そして何より、低いレベルの感情を体験している今のあなたは、決してダメな人ではありません。それは、より高い山を目指そうとしている登山者が、今は谷にいるというだけのこと。その谷があるからこそ、頂上の景色がより美しく見えるのです。

次回への準備

次回は「無気力と深い悲しみから抜け出す道|意識レベル50-75の理解と超え方」について学びます。今回学んだ低いレベルの感情から、さらに具体的な無気力と悲しみの感情について深く探っていきましょう。

今回の実践課題:

  1. 感情日記を3日間つけてみる
  2. 「嫌な感情」が現れた時、そのメッセージを聞いてみる
  3. 一つの感情に感謝を表現してみる
  4. 感情の変化のプロセスを観察する

あなたの心の中に流れるすべての感情が、美しい川の流れのように、最終的には愛という大海へと注いでいることを忘れないでください。


次回予告: 第6回「無気力と深い悲しみから抜け出す道〜意識レベル50-75の理解と超え方〜」では、暗闇の中にある希望の種をみつける方法を学んでいきます。

あなたのすべての感情が、成長への美しいステップでありますように。

医学の父、ヒポクラテスは言いました。

「汝の食事を薬とし、汝の薬は食事とせよ」

「食べ物で治せない病気は、医者でも治せない」

旬で新鮮な食べ物はエネルギーがいっぱいです。
生産者さまの愛のこもった食べ物を受け取ってください。



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kawa10umika
看護師15年目 民生委員児童委員 誰も省かれることない社会、みんなが輝く社会を✨ ほっこりするような読後感をめざします!