つれづれ

100年後が楽しみだ

「虎に翼」の紅白特別編を見ました。お父さんもお母さんもいる。お兄ちゃんの名言「おれにはわかる!」も飛び出して、嬉しくなりました。

吉田恵理香さんのことば

米津さんの歌のあとに、脚本家の吉田恵里香さんがコメントしてくださったことを記録したくてこの記事を書くことにしました。

みなさんで生きづらい方が少しでも少なく、はぶかれる方がいないような世界を、一歩一歩作っていけたらいいなと思っております。

虎に翼というドラマ

わたしたちはこのドラマをとおして、「雨垂れ石穿つ」を見せられてきたと言っても過言ではありません。穂高先生のときには果たせなかった「尊属殺重罰事件」の石に、19年の時を経て桂場が最高裁判官の時代に穴を空けることができました。

尊属殺のみいこ

斧ヶ岳美位子の事件は、1968年に栃木県で実際に起きた「栃木実父殺害事件」をモデルにしています。この事件の概要は以下の通りです

栃木実父殺害事件

事件の背景

  • 被害者は53歳の父親、加害者は29歳の娘(A子さん)
  • A子さんは14歳の頃から約15年間、実父から性的虐待を受け続けていた
  • 父親との間に5人の子どもをもうけ、3人を育てていた

事件の経緯

  • A子さんは職場で知り合った男性と結婚を考えるようになった
  • 1968年9月25日、A子さんが父親に結婚の話をしたところ、父親は激怒
  • 約10日間、父親はA子さんを監禁し、暴行や脅迫を繰り返した

殺害と逮捕

  • 1968年10月5日、A子さんは父親を絞殺
  • 事件後、A子さん自身が自首

裁判では、A子さんの置かれていた異常な家庭環境や長年の虐待が明らかになり、社会に大きな衝撃を与えました。この事件は、被害者である娘が長年の性的虐待から逃れるために起こした悲劇的な事件でした。

お父さん(尊属)は目上の者で敬うべき存在だからといって、他の関係ない人を殺すより罪が重いという刑法200条(尊属殺人罪)が発動するのはおかしくないですか?日本国憲法で法の下の平等といっていますよね。しかもこの父親は親の役割を果たしていましたか?

1973年に最高裁判所が刑法200条(尊属殺)の重罰規定を憲法14条(法の下の平等)に反し無効とした判決を下しました。

雨垂れ石穿つ

え、あたりまえじゃないの?と今では思います。

びっくりすることは、虐待を受けようが子供が親を殺したら死刑か無期懲役しかない刑法200条が強かったということと、1947年に日本国憲法が施行されてからも刑法200条がとおった判例がいくつも積み上げられていっていた世の中だったことです。

しかも刑法200条が完全に削除されたのは、1995年のことでした。

わたしたちの知らない間にたくさんの人が「はて?」と声を上げ雨垂れとなっていたということがわたしの心を熱くしました。

昔の人も戦っていたんだ。おかしいという人がいたんだ。世の中を良くしようとしていた人たちもいたのだと。

最終話で寅子はこう話しています。

「未来の人たちのために、自ら雨だれを選ぶことは苦ではありません。むしろ至極光栄です。」

わたしも未来の人のためによくなるようなことをしていきたいと強く感じました。