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【あなたはどこ?パワーかフォースか・第7回】
こんにちは。前回は無気力と深い悲しみの深い愛についてお話しました。今の自分にOKを出せましたか?
「なんだか最近、いつも何かを心配している気がする…」 「欲しいものを手に入れても、また次が欲しくなってしまう」
もしかすると、こんな体験をしたことがあるのではないでしょうか。今日は、私たちの日常に最も身近で、そして最も巧妙な二つの感情について探っていきましょう。
恐怖と欲望。一見すると正反対に見えるこの二つが、実は同じ根っこから生まれていることを知ったら、きっと驚かれるかもしれませんね。
意識レベルマップ
私たちが日々体験する感情は、ただランダムに現れるものではありません。それぞれの感情は、特定の意識レベルと深くつながっていて、今の私たちの「心の居場所」を教えてくれる大切なメッセージなのです。
ホーキンズ博士の研究によると、感情と意識レベルには以下のような対応関係があります
低いレベル(20-175)

- 恥 (20)- 「私は存在価値がない」
- 罪悪感(30)- 「私は悪いことをした」
- 無気力(50)- 「もうどうでもいい」
- 悲しみ(75)- 「失ったものが大きすぎる」
- 恐怖 (100)- 「危険が迫っている」
- 欲望 (125)- 「もっと欲しい」
- 怒り (150)- 「これは不公平だ」
- 誇り (175)- 「私は特別だ」
高いレベル(200以上)

- 勇気(200)- 「やってみよう」
- 中立(250)- 「まあ、いいか」
- 意欲(310)- 「達成したい」
- 受容(350)- 「現実をそのまま受け入れよう」
- 愛 (500)- 「すべてが愛おしい」
でも、ここで大切なことがあります。「低いレベル」は「悪い」という意味ではないのです。
恐怖と欲望:表裏一体の双子
ホーキンズ博士の意識レベルマップでは、恐怖が100、欲望が125というレベルに位置しています。数値が近いのには理由があります。実は、この二つは「欠乏感」という同じ根っこから生まれた双子のような存在なのです。
恐怖の声

「失うかもしれない」
「傷つけられるかもしれない」
「足りなくなるかもしれない」
欲望の声

「もっと欲しい」
「あれさえあれば幸せになれる」
「まだ足りない」
どちらも「今のままでは満足できない」「何かが欠けている」という感覚から生まれています。
なぜ不安は次から次へと湧いてくるの?
理由1:「もしも」の無限ループ
恐怖は未来への想像力から生まれます。そして人間の想像力は無限です。
- 仕事でミスをしたらどうしよう
- 上司に怒られたらどうしよう
- 評価が下がったらどうしよう
- クビになったらどうしよう
- 生活できなくなったらどうしよう
- 家族に迷惑をかけたらどうしよう…

一つの「もしも」が、次の「もしも」を呼び、終わりのない心配のループが始まってしまうのです。
理由2:「満足」という幻想
欲望は「何かを手に入れれば満足できる」という信念に基づいています。でも実際には欲望は次の欲望を生み、満たされることはありません。
- 欲しかった服を買った 一時的には嬉しい
でもすぐに次の服が欲しくなる - 憧れの会社に就職した 達成感はある
でも今度は昇進が気になる - 素敵な恋人ができた 幸せな気持ち
でも失うのが怖くなる

理由3:エゴの生存戦略
私たちの中には「エゴ」という、自分を守ろうとする機能があります。エゴは生存のために常に警戒しており、恐怖と欲望を使って私たちを「安全」に保とうとします。
- 戦略1:恐怖で行動を止める
「失敗したらどうしよう」「嫌われるかも」
新しい挑戦や人との関わりを避けさせる - 戦略2:欲望で走らせ続ける
「もっと欲しい」「あの人みたいになりたい」
常に何かを求めて満足できない状態にする - 戦略3:「足りない」で不安にする
「今のままじゃダメ」「みんなより劣ってる」
現在の自分を否定させて、常に焦燥感を与える

共通点:「今ここにいる自分」では不十分だと思わせること
エゴは生き残りのために働いているけれど、現代では「心配しすぎる番犬」のように過剰反応してしまうのです。
恐怖と欲望の奥に隠された美しい真実
恐怖の奥にある「愛」
実は、恐怖の奥には必ず「大切にしたいもの」が隠されています。
- 失敗への恐怖 → 成長したい、認められたいという願い
- 孤独への恐怖 → つながりを求める心
- 病気への恐怖 → 健康で生きたいという生命力
- 貧困への恐怖 → 安心して暮らしたいという自然な欲求

恐怖は、あなたが何を愛しているかを教えてくれるメッセンジャーなのです。
欲望の奥にある「完全性への憧れ」
欲望もまた、私たちの深い部分にある「完全性への憧れ」から生まれています。
- 物質的な欲求 → 安心感や美しさへの憧れ
- 承認への欲求 → 愛されたい、つながりたいという願い
- 成功への欲求 → 自分の可能性を開花させたい想い
- 知識への欲求 → 真理や智恵を求める魂の声

私たちは本来、完全で満ち足りた存在です。欲望は、その本来の状態を思い出したいという魂の叫びなのかもしれません。
恐怖と欲望を刺激する資本社会
毎日見ているテレビやスマホを観察してみてください。
朝のニュース
「今日も危険がいっぱい!」
ワイドショー
「あの食べ物が実は危険だった」「知らないと損する情報」
夕方の特集
「老後2000万円問題」「年金だけでは足りない」
スマホの広告
「限定セール、あと3時間」「みんなが買ってる話題の商品」「勝ち組になるための5つの習慣」
これらのメディアは意図的に私たちの「恐怖」と「欲望」を刺激しています。「このままでは危険だ」という恐怖心と「これがあれば幸せになれる」という欲望を掻き立てることで、注意を引きつけ、行動を促そうとしているのです。
同時に「こうあるべき」という価値観も刷り込まれます。
「成功しなければダメ」「人より遅れてはいけない」「お金がないと不幸」「みんなと同じでないと恥ずかしい」などなど・・。
でも、これらの価値観は本当にあなたのものですか?
夕日の美しさ、家族との時間、友人との会話、静かな読書の時間。これらに価値を感じるのは、あなた自身の心が決めていることです。
何が大切で、何が幸せで、何に価値があるのか。それを決められるのは、あなた自身だけです。メディアの声に惑わされず、自分の心の声に耳を傾けてみませんか?
恐怖と欲望を「成長の燃料」に変える方法
方法1:恐怖に隠された愛を見つける
恐怖を感じた時、こう自分に問いかけてみてください。
「この恐怖は、私の何を守ろうとしているのかな?」
- 人前で話すのが怖い → 誠実に伝えたいという想い
- 失敗が怖い → 最善を尽くしたいという責任感
- 拒絶が怖い → 愛されたいという自然な欲求

恐怖の奥にある愛に気づくと、恐怖そのものが優しいメッセンジャーに変わります。
方法2:欲望の本当の願いを探る
何かが欲しくなった時、一歩立ち止まってみましょう。
「これを手に入れることで、本当は何を得たいのかな?」
- 高級ブランド品が欲しい → 自信や美しさを感じたい
- 昇進したい → 能力を認められたい、貢献したい
- もっとお金が欲しい → 安心感や自由が欲しい

本当の願いが分かれば、物質的な獲得以外の方法でもその願いを満たせることに気づけます。
方法3:「足りている」ことに気づく練習
恐怖と欲望は「足りない」という錯覚から生まれます。でも、私たちには既にたくさんのものがあります。
- 今日食べるものがある
- 住む場所がある
- 愛してくれる人がいる
- 健康な体がある
- 新しいことを学ぶ能力がある

毎日一つ、「既に足りているもの」を発見してみましょう。
方法4:恐怖と欲望への感謝瞑想
夜寝る前に、静かに目を閉じて、こんな風に心の中で語りかけてみてください。
「今日感じた恐怖よ、私の大切なものを守ろうとしてくれてありがとう。でももう大丈夫。私は愛に包まれている。
今日感じた欲望よ、私の本当の願いを教えてくれてありがとう。でももう大丈夫。私は既に満ち足りている。」
恐怖と欲望から自由になると起こること
この二つの感情と上手に付き合えるようになると、人生に美しい変化が起こります。
心の変化

- 慢性的な不安から解放される
- 「今この瞬間」を楽しめるようになる
- 物事をもっとシンプルに考えられる
- 直感が冴えて、良い判断ができる
人間関係の変化

- 相手をコントロールしようとしなくなる
- 自然体でいられるので、深いつながりが生まれる
- 他人の成功を素直に喜べるようになる
人生の流れの変化

- 必要なものが自然とやってくる
- 無理をしなくても、道が開けてくる
- 「偶然」という名の幸運が増える
あなたの恐怖と欲望も、愛の変装した姿
今日、もし恐怖や欲望を感じることがあったら、それを敵だと思わないでください。それらは、あなたの心の奥深くにある愛が、違う形で現れているだけなのです。
恐怖も欲望も、私たちを守り、成長させようとしてくれている優しい存在。その声に耳を傾け、奥にある本当のメッセージを聞いてあげてください。

そして何より、これらの感情を体験している今のあなたは、とても人間らしく、とても愛おしい存在なのです。
次回への準備
次回は「いつも誰かのせいにしてしまう人へ|怒りが教えてくれる意識の転換点」について学びます。恐怖と欲望の次の段階である「怒り」が、実は大きな成長の転換点であることを一緒に発見していきましょう。
今回の実践課題:
- 恐怖を感じた時、その奥にある愛を探してみる
- 欲望が湧いた時、本当の願いを問いかけてみる
- 毎日一つ「既に足りているもの」を発見する
- 恐怖と欲望への感謝瞑想を3日間試してみる
あなたの心に湧くすべての感情が、最終的には愛という光に変化していく美しいプロセスの一部だということを、どうか忘れないでください。
次回予告: 第8回「いつも誰かのせいにしてしまう人へ|怒りが教えてくれる意識の転換点」では、怒りという感情が実は大きな成長の転換点であり、人生の主導権を取り戻すきっかけになることを学んでいきます。
あなたの不安も欲望も、すべては愛への道標。今日もその道を、安心して歩んでくださいね。
心と体はつながっています。心身を同時に整えることで相乗効果が期待できます。
体を整えるにはヨガがおすすめ。特に体が硬い方ほど効果を実感しやすく、血流改善や体調向上が期待できます。
自宅運動の詳しい比較をまとめました。
感情との付き合い方をさらに深めたい方は:
- 第5回:恥・罪悪感から始まる成長の道
- 第4回:フォースが人生を疲弊させる理由
- 「パワーかフォースか」カテゴリーの記事一覧
- 恐怖や欲望との新しい関係について、あなたの体験をぜひコメントで教えてください
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第8回「いつも誰かのせいにしてしまう人へ|怒りが教えてくれる意識の転換点」
