第20回:競争から協力へ|Win-Winの関係性とお金の循環という考え方
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あなたの隣にいる人は、味方ですか? それとも敵ですか?
もしそんなふうに人を分けて見ているのなら、
あなたは今、「フォース」の世界にいるのかもしれません。

私たちの社会は、長い間“競争”を前提に築かれてきました。
「あの人より上に行かなければならない」
「負けたら終わりだ」
「自分の価値を証明しなければならない」
気づかないうちに、そんな考えが当たり前になっています。
これは「フォース(強制・恐怖)」のエネルギーです。
このエネルギーで生きていると――
疲れやすい
不安が消えない
人間関係がぎくしゃくする
といった状態に陥りやすくなります。
デヴィッド・R・ホーキンズ博士の著書『パワーか、フォースか』では、
世界を動かしているのは“フォース”ではなく、“パワー(協力)”のエネルギーだと説かれています。
本当の成功や豊かさは、競争の先にあるのではありません。
Win-Winの協力関係の中から生まれるのです。
そして、
「お金=奪い合い」という意識から
「お金=循環」という意識へ。
その転換こそが、私たちの生き方を根本から変えていきます。
フォース(競争)とパワー(協力)の違いとは?
フォースの特徴|奪い合い・恐怖・消耗

フォースの世界
- 「私 vs あなた」という分離
- 負けることへの恐怖
- 限られたものの奪い合い
- 短期的な成功と長期的な不安
この視点でお金を見ると、
「誰かが儲かれば、誰かが損をする」
という発想になります。
これがWin-Lose思考です。
パワーの特徴|協力・信頼・循環

パワーの世界
- 自然とエネルギーが湧く
- 「私たち」という一体感
- 愛や信頼が原動力になる
- 長期的に続く豊かさ
- 価値を一緒に創り出す発想
この視点ではお金も、
「奪うもの」ではなく
価値が循環するエネルギー
として捉えられます。
これがWin-Winの関係性です。
お金は奪い合うものではなく「循環するもの」
なぜ「お金=恐怖」になってしまうのか

多くの人は、無意識にこう感じています。
- 減ったら困る
- なくなったら不安
- 損をしたくない
- 人に取られたくない
この意識の根底にあるのは「不足感」です。
不足感が強くなると、
お金は“守るもの”になります。
すると心は緊張し、
世界はどこか敵のように見えてきます。
これがフォース(恐怖)の状態です。

「お金=循環」に意識を切り替えると何が変わるか

お金を循環するものと捉えると、見える景色が変わります。
- 必要なところに気持ちよく使える
- 受け取ることにも罪悪感がなくなる
- 感謝が自然に生まれる
- Win-Winの関係が築きやすくなる
使うことは失うことではありません。
それは「価値のバトンを渡すこと」です。
この意識がパワー(愛・信頼)の領域です。
お金もエネルギーである
愛は、分かち合うほど増えます。
知識は、共有するほど深まります。
創造性は、掛け算で広がります。
お金も本質的には同じです。
価値を生み、信頼を築き、循環させることで、
経済は拡大していきます。
奪い合いの経済は縮小し、
協力の経済は拡張します。
これが「お金は循環する」という豊かさのマインドです。
お金は「なくなるもの」ではなく「巡るもの」

たとえば、あなたが1,000円を使ったとします。
Aさんから野菜を買いました。
→ Aさんに1,000円が渡ります。
AさんはBさんのお店でお茶をしました。
→ Bさんに1,000円が渡ります。
Bさんはあなたのところでバッグを買いました。
→ 1,000円があなたの元に戻ってきます。
1,000円は消えたのではなく、
社会の中を巡っただけです。
価値とともに移動し、
人と人をつなぎながら循環しています。
フォースとパワーの違いは「お金の見方」にも表れる
同じ1,000円でも――
フォースの意識では
「減った」「奪われた」と感じます。
パワーの意識では
「循環させた」「役立てた」と感じます。
現実は同じでも、
体験している世界はまったく違います。
だからこそ、
お金の問題は金額ではなく「意識の問題」なのです。
Win-Winの関係性を築く3つの考え方
① 豊かさマインドを持つ

「世界には十分な豊かさがある」と考えることから始めます。
席は奪い合うものではなく、
価値を生み出せば広がっていくものです。
誰かの成功は、あなたの失敗ではありません。
むしろ「そんなやり方もあるのか」と可能性を教えてくれるヒントです。
不足ではなく、可能性を見る。
それが豊かさマインドです。
② 価格ではなく「価値」を見る

競争の視点では、
「いくら得したか」「いくら損したか」を基準にします。
協力の視点では、
「どんな価値が生まれたか」を基準にします。
たとえば――
安く買えたことよりも、
信頼できる人と良い関係が築けたことのほうが、長い目で見れば大きな価値になります。
価値に目を向けると、
自然と相手も自分も大切にする選択になります。
それがWin-Winにつながります。
③ 貢献に意識を向ける

「何を得られるか?」ではなく、
「何を与えられるか?」と問いかけてみてください。
ほんの小さなことで構いません。
・相手の話を丁寧に聞く
・役立つ情報をシェアする
・感謝をきちんと伝える
与える意識は信頼を生みます。
信頼は、人間関係を豊かにします。
そして結果として、
仕事も、お金の流れも、自然と良くなっていきます。
日常の場面でのwin-win
職場で
問題が起きたとき、
「誰の責任か」を探すのではなく、
「みんなでどうやって解決できるだろう?」という視点で話し合ってみましょう。
責任追及よりも、解決志向へ。
その意識の転換が、チームの信頼関係を育てます。
家族で
あなたの家族は、あなたを困らせるために存在しているのではありません。
ときにはすれ違うことがあっても、
本来はあなたの一番の味方であり、人生の仲間です。
「敵」ではなく「チーム」だと思い出すだけで、
言葉や態度は少しずつ変わっていきます。

競争心が出たら、この4つ
比べてモヤッとしたら——
- 恐怖に気づく
「今、負けたくないって焦ってるな」と認める。 - 問いを変える
「どうやって勝つ?」を
「どうやって一緒に伸びる?」に。 - 強みを見る
相手の“すごいところ”を1つ探す。 - 協力点を探す
「この人と組んだら何ができる?」と考える。
勝つ思考から、創る思考へ。
奪う世界から、広げる世界へ。
それが
フォースからパワーへのスイッチ。
協力の輪を広げる

職場では、ときにフォースのエネルギーで動いている人に出会うことがあります。
そんなとき、私は無理に変えようとはしません。
ただ、その人に引っ張られないようにしながら、自分はパワーのエネルギーでいることを心がけます。
変化には時間がかかるかもしれません。
けれど、碁盤がふっとひっくり返るように、気づけばパワーのエネルギーで動く人が少しずつ増えていけばいいと思っています。
みんなが笑い合える、楽しい職場になるように。
そして、やがてその輪が広がり、社会全体もそうなっていくように。
私は、まず自分からパワーを選び続けます。
まとめ|競争から協力へ、豊かさを循環させる生き方
私たちはつい、人を「味方か敵か」で分けて見てしまいがちです。
それはフォース(恐怖・競争)の世界で生きているサインです。
でも、本当の豊かさは、勝ち負けの先にはありません。
愛と信頼のパワーを選び、Win-Winの関係を築くことで生まれます。
- 自分の心に競争心や恐怖が出てきたら、まず気づく
- 「どうやって勝つ?」ではなく「どうやって一緒に伸びる?」と問い直す
- 相手の強みや協力できる点に目を向ける
- 小さな貢献や価値を循環させる
これらを積み重ねることで、職場も家庭も、社会も、少しずつ温かく豊かな空間に変わっていきます。
一人ひとりがパワーのエネルギーを選び続けること。
それが協力の輪を広げ、笑い合える世界をつくる第一歩です。
次回予告: 来週は「エゴとの上手な付き合い方|敵でも友でもない第三の道」をお届けします。協力的な関係性を築けるようになったあなたが、今度は自分の内なるエゴとどのように上手に付き合っていくかを一緒に探っていきましょう。