パワーかフォースかシリーズ(全18回)
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第16回:恐怖との正しい付き合い方|恐れを成長の燃料に変える
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恐れている自分を責めていませんか?

「また怖がってしまった…」
「この恐怖心さえなければ、もっといろんなことにチャレンジできるのに」

そんなふうに、自分の恐怖心と戦っている方は多いのではないでしょうか。

新しい環境への不安、人間関係での恐れ、失敗することへの心配、将来への漠然とした恐怖…。これらの感情が湧いてくるたびに、「弱い自分」を責めてしまう。

怯えているパンダたち

でも実は、恐怖という感情は、デヴィッド・R・ホーキンズ博士の教えによれば、私たちを守り、そして成長へと導いてくれる大切な案内人なのです。

今日は、恐怖を敵視するのではなく、成長の燃料に変える方法をお伝えしたいと思います。

恐怖(意識レベル100)の本当の役割

ホーキンズ博士の意識レベルマップでは、恐怖は100レベルに位置しています。

(20)罪悪感(30)
毒状態でじわじわHPが減る

体力1/5で立ち上がれない状態

無気力(50) 深い悲しみ(75) 
毒状態から抜け出し少しずつHPが回復

体力2/5でやっと起き上がってきた状態

恐怖(100)
やっと行動できるエネルギーを持った状態

体力3/5ようやく起き上がった状態
恐怖(100)

危険を察知して身を守ろうとする状態です。

交感神経が優位になり、足がすくむ、呼吸が浅くなる、心臓がドキドキします。身体が「警戒モード」に入っている状態です。

何かよくわからない恐怖に怯えて頭をかばい震える少女

恐怖は決して「悪い感情」ではなく、私たちの生存本能が正常に機能している証拠です。

現代社会では、実際のからだの危険よりも、心理的・社会的な「恐れ」の方が多くなりました。新しい挑戦への恐れ、拒絶される恐れ、評価される恐れ、失敗する恐れ…。

これらの恐怖を感じるとき、私たちの身体は交感神経優位の状態になります。

心臓がドキドキし、呼吸が浅くなり、足がすくむ。この状態では、冷静に考えることも、前に進むことも難しくなってしまいます。

恐怖は敵ではない

恐怖はあなたを支配して行動を制限します。

しかし恐怖はあなたと敵になりたいわけではないのです。とても心配性なだけなのです。

「大丈夫?本当に準備はできているの?もし失敗したらどうするの?」

心配するニワトリ

恐怖はあなたを「心配してくれている親友」として迎え入れてみてください。

この友人は、決してあなたを困らせたいわけではありません。ただ、あなたのことが心配で、安全でいてほしいだけなのです。

あなたをただ守りたかっただけなのです。

恐怖レベルでの2つの反応と「鎧の気づき」

恐怖を感じたとき、私たちは主に2つの反応をします。

1. 避ける

恐怖から目を背け、逃げようとします。新しいことを避ける、チャレンジを避ける、恐れているものを避ける。

でも不思議なことに、避けようとすればするほど、恐れていたことが現実になってしまうことも・・・。

2. 鎧を着る・強化する

そしてもう一つ、多くの人が無意識にしているのが「自分を守るために鎧を着る・強化する」ことです。

鎧を着た男の子

恐怖を感じると、私たちは傷つかないように、失敗しないように、拒絶されないように、心に重い鎧を着けます。「これで安全だ」と思うのです。

やっと行動できるエネルギーが出てきたのに、そのエネルギーを「避けること」と「鎧の強化」に使ってしまう。

だから前に進めない

そして、鎧のせいで道が見えなくなってしまうのです。

本当は何をしたいのか、どこに行きたいのか、何が大切なのか。

でも、しばらくすると気づきます。

「なんだか最近、疲れやすい」 「人と話すのがしんどい」 「新しいことに踏み出せない」 「どうしてこんなに動きづらいんだろう?」

そしてハッと気づくのです。「あれ?私、いつの間にこんな重い鎧を着てたんだろう?」

鎧を着た男の子が「こんな防具、いつの間に身につけてたんだろう?」と気づく

恐怖から身を守るために着た鎧が、いつの間にか自分を縛る檻になっていた。確かに守られた感じはするけれど、自由に動けない。自分らしく生きられない。人と心を開いて接することができない。道も見えない。

そして鎧を脱いでみると、驚くのです。「ああ、こんなに軽かったんだ。こんなに自由だったんだ。道が見える」と。

「自由になるんだ・・・!」と鎧を脱ぐ男の子

恐怖を成長の燃料に変える実践ステップ

ステップ1:まず身体を落ち着かせる「なんくるないさー呼吸法」

恐怖の声に耳を傾ける前に、まず身体を落ち着かせることが大切です。交感神経優位の状態では、どんなに良い考え方も受け入れられません。

 深呼吸をする

ゆっくりと鼻から息を吸い、口からゆっくりと吐き出します。3回だけでも構いません。呼吸に意識を向けることで、副交感神経が優位になり始めます。

  グラウンディングする

地面に足をしっかりとつけて、大地とのつながりを感じてください。立っていても、座っていても構いません。「私は今、ここにいる。地球が私を支えてくれている」と感じてみましょう。

 光に包まれるイメージ

自分が温かい光に包まれているところを想像してください。その光は優しく、あなたを守ってくれています。安全で、大丈夫だと感じてください。

「Take it easy」と呟く
 

自分に向かって、優しく言ってあげてください。
「Take it easy(気楽にいこう)」
「なんくるないさー(なんとかなるさ)」
「なるようになる」

沖縄の言葉「なんくるないさー」は、本来「まくとぅそーけー なんくるないさー(真っ当に生きていれば、なんとかなる)」という意味です。誠実に、自分らしく生きていれば、あとは委ねていい。そんな温かいメッセージが込められています。

この4つのステップで、身体が落ち着き、心が穏やかになったら、次のステップに進みましょう。

ステップ2:恐怖の声に耳を傾ける

身体が落ち着いたら、恐怖が「何について」心配しているのかを、優しく聞いてあげましょう。紙に書き出してみるのも効果的です。

漠然とした不安だったものが、具体的な形を持って見えてきます。

ああ、そういうことが心配なんだね」と理解できる状態に変わります。

そして、どうすればよいのかも見えてくるのではないでしょうか?

人前で話すのが怖い

みんなに笑われるのが心配

対策

話す内容を整理し、小さなグループから練習してみる

新しい仕事への恐れ

自分に能力があるのか不安

対策

必要なスキルを少しずつ身につけ、情報収集をする

恋愛への恐怖

また傷つくのが怖い

対策

自分の価値を再確認し、信頼できる人との関係から始める

恐怖は本当に恐ろしいものだったのだろうか・・・?そんな疑問がもてたらすばらしいです。

ちょっとどうにかなりそうかもと思えてきそうではないですか?

ステップ3:小さな一歩を踏み出す

恐怖の形が見えて、対策も見えてきた。でも、完璧な準備ができるまで待つ必要はありません。

ここで大切なのは「委ねる」ことです。

世の中はすでに完璧で、すべては最善のタイミングで起こります。私たちができることは、誠実に生きて、できる範囲で準備をして、あとは「なるようになる」と委ねること。

恐怖を感じながらも、「まあ、なんとかなるか」「なんくるないさー」と思えたら、それが行動のタイミングです。

小さな一歩を踏み出してみましょう。完全に恐怖がなくなるまで待つ必要はありません。恐怖と一緒に、ちょっと行動してみる。

そして行動した後は、どんな結果であっても、「恐怖と一緒に頑張った自分」を褒めてあげてください。「よくやった。大丈夫だったね」と。

勇気のレベルへの自然な成長

恐怖(100)から勇気(200)への移行は、人生における大きな転換点です。でもこの移行は、恐怖を完全に消し去ることではありません。

恐怖を感じながらも、それに支配されずに、「まあ、なんとかなるか」と思えるようになること。それが勇気なのです。

勇気のある人は、恐怖を感じないのではありません。恐怖を感じても、Take it easyと身体を整え、委ねて、ちょっと行動してみることができる人なのです。

小さな行動と成功体験の積み重ねで、自然と勇気が育っていきます。

あ、大丈夫だった」 「恐怖と一緒でも、なんとかなった

この経験が、次の一歩を踏み出す力になります。

安心する猫

まとめ:身体を整えて、委ねて、小さな一歩を

恐怖は、あなたを守りたいだけです。避けさせようとしたり、鎧で固めようとするのは、あなたが傷つかないようにするためです。

だから、恐怖を責める必要はありません。

まずは身体を整えましょう

深呼吸して、グラウンディングして、「Take it easy。なんくるないさー」と唱える。副交感神経が優位になると、心が落ち着きます。

穏やかになると、ある時ふと恐怖の形が見えてきます。「ああ、こういうことが心配だったんだ」と。無理に向き合おうとしなくても、その瞬間は自然とやってきます。

そして、「なるようになる」と委ねて、ちょっと行動してみる。

この小さな行動と成功体験の積み重ねで、自然と勇気が育っていきます。

Take it easy。焦らなくていい。あなたのペースで、一歩ずつ。

次回予告: 来週は「欲望に振り回されない技術|空海『大欲を欲せよ』」をお届けします。恐怖という内なる声と仲良くなったあなたが、今度は欲望という情熱的なエネルギーとどのように上手に付き合っていくかを一緒に探っていきましょう。

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kawa10umika
看護師15年目 民生委員児童委員 誰も省かれることない社会、みんなが輝く社会を ほっこりするような読後感をめざします!