パワーかフォースかシリーズ(全10回)
進捗: 10/10回完了
→ 今読んでいる記事
第10回: 勇気のレベル200|人生が変わる分岐点
全記事リストを表示 ▼

あなたはどこ?パワーかフォースか・第10回】

あなたの人生には、きっと「あの時が転換点だった」という瞬間があるはず。

「思い切って転職を決めた日」

「初めて『ノー』と言えた瞬間」

「恐れていたことに挑戦した時」

振り返ってみると、人生が大きく変わった瞬間って、小さな勇気から始まっていませんか?

デヴィッド・R・ホーキンズ博士は、この「勇気」を意識レベル200として位置づけ、人生における最も重要な分岐点だと述べています。今日は、この魔法のような200レベルについて、一緒に探ってみましょう。

意識レベルマップ

私たちが日々体験する感情は、ただランダムに現れるものではありません。それぞれの感情は、特定の意識レベルと深くつながっていて、今の私たちの「心の居場所」を教えてくれる大切なメッセージなのです。

ホーキンズ博士の研究によると、感情と意識レベルには以下のような対応関係があります


低いレベル(20-175)

落ち込む犬|フォース
  • 恥  (20)- 「私は存在価値がない」
  • 罪悪感(30)- 「私は悪いことをした」
  • 無気力(50)- 「もうどうでもいい」
  • 悲しみ(75)- 「失ったものが大きすぎる」
  • 恐怖 (100)- 「危険が迫っている」
  • 欲望 (125)- 「もっと欲しい」
  • 怒り (150)- 「これは不公平だ」
  • 誇り (175)- 「私は特別だ」

高いレベル(200以上

パワーのある犬
  • 勇気(200)- 「やってみよう」
  • 中立(250)- 「まあ、いいか」
  • 意欲(310)- 「達成したい」
  • 受容(350)- 「現実をそのまま受け入れよう」
  • 愛 (500)- 「すべてが愛おしい」

レベル200は、フォースからパワーへの分岐点

これまでの記事で、恥(20)から誇り(175)まで、様々な意識レベルをお話ししてきました。実は、レベル200までの感情にはある共通点があります。

それは、すべて「フォース(力ずく)」をベースにしているということ。

  • 恥や罪悪感:自分を責める力
  • 恐怖:危険を避けようとする力
  • 怒り:相手を変えようとする力
  • 誇り:優位に立とうとする力

どれも「何かと戦う」「何かを支配する」「何かに勝つ」ことで成り立っています。でも、戦い続けるって、本当に疲れますよね。

喧嘩するうさぎとかえる

ところが、レベル200の勇気から上は「パワー(真の力)」の世界。戦わずして、自然に物事が好転していく不思議な世界なんです。

勇気の本当の意味

「勇気」と聞くと、「怖いものに立ち向かう」「危険に飛び込む」といったイメージを持つかもしれません。でも、ホーキンズ博士が言う勇気は、もっと穏やかで優しいものです。

本当の勇気とは

「ありのままの現実を受け入れる勇気」

ぎゅっと目を瞑って応援する猫

これって、実はとても深いことなんです。

完璧主義からの解放 — ある看護師の気づき

完璧であろうとすることは、とても疲れます。

人間はミスをする生き物です。どんなに頑張っても、ありえないようなミスをしてしまう。そして自分を責めて、また頑張って、肩肘張って過ごす。そんな繰り返しでした。

看護師という仕事は、命に直結するため、特にミスが許されない職業でもありました。人為的ミスは起きるものとして、システムを変えたり、チェック体制を強化したりと、職場全体で防ぐ努力はされていましたが、それでもプレッシャーは重く、心身ともにとても疲れていました。

転機は職場を変えたことでした。

間違ってしまったり、ミスしてしまったりしたときに、許してもらえる環境に身を置くことにしたのです。

完璧であろうとすることをやめることにしたのです。

レベル200で起こる奇跡

勇気のレベルに到達すると、人生に様々な変化が現れます。

1. エネルギーの質が変わる

フォースの時代は、常に何かと戦い、何かを証明しようとするエネルギー。疲れるし、持続しません。

亀の甲羅にはいる

でも勇気のレベルでは、自然と湧き上がってくるエネルギー。無理やり頑張らなくても、やるべきことが自然とできてしまいます。

2. 人間関係が深くなる

完璧な仮面を脱いで、ありのままの自分を見せる勇気を持つと、人との関係が急に深くなります。相手も心を開いてくれて、本当のつながりが生まれるんです。

扉からチラ見する猫

3. 直感力が高まる

フォースの状態では、頭でばかり考えて、心の声が聞こえません。でも勇気のレベルでは、「なんとなくこっちが良い気がする」という直感が冴えてきます。そして、その直感に従って行動すると、不思議と良い結果につながることが多いんです。

目をキラキラ輝かせる犬

ある看護師の気づきの続き

転職したてはできないことがあるのは当たり前です。完璧であるはずがありません。誰かに助けを求めることも多々ありました。それでも、弱さを見せることができず、すぐには楽になれませんでした。

「これ、私苦手なんだよね」とさらりと言える人を見ると、すごいなぁと思います。自然体で自分の弱さを職場の人にも見せることができるなんて、才能だと感じました。

そこで意識的に始めたのです。助けを求めること、できないことを正直に伝えること。少しずつですが、できるようになってきました。

そして気づいたのです——自分の弱さを認めることは、とても楽なことだと。

完璧である必要なんて、本当はなかったのかもしれません。

心からリラックスして働くことができるなんて、本当に素敵なことです。完璧であろうとしていた頃は、左肩に力が入ったり、歯を食いしばったりすることが多かったのですが、自然体で働けるようになってきた今、体も楽になってきました。

ひょいと飛び越える猫

心が変わると、体も変わる。そんな実感を得ています。

レベル200の勇気を育てる日常の練習

勇気のレベルは、一朝一夕で到達できるものではありません。でも、日常の小さな選択の積み重ねで、確実に近づいていけます。

今日からできる3つの勇気の練習

1. 小さな本音を言ってみる

「実は、〇〇が苦手なんです」
「正直、よく分からないので教えてください」
完璧でない自分を少しずつ見せてみましょう。

2. 助けを求めてみる

一人で抱え込まず、「手伝ってもらえますか?」と声をかけてみる。意外と多くの人が喜んで協力してくれることに驚くはずです。

3. 失敗を受け入れてみる

完璧を目指すのをやめて、「今回はこれで十分」「失敗からも学べる」と思ってみる。そのゆとりが、新しい可能性を開いてくれます。

200レベルで見えてくる新しい世界

勇気のレベルに到達すると、人生の景色が一変します。

以前は「どうやって勝つか」「どうやって失敗を避けるか」ばかり考えていたのが、「どうやって貢献できるか」「どうやって成長できるか」という視点に変わります。

競争から協力へ。 恐怖から好奇心へ。 支配から奉仕へ。

そして何より、毎日がとても軽やかになるんです。

あなたの中にも、勇気の芽は育っている

今この記事を読んでくださっているあなたも、きっと勇気のレベルに近づいています。

なぜなら、「もっと良い人生を生きたい」「本当の自分で生きたい」と思って、こうした内容に関心を持つこと自体が、勇気の現れだから。

完璧である必要はありません。すべてを一度に変える必要もありません。

今日、少しだけ本当の自分を見せてみる。 今日、少しだけ助けを求めてみる。 今日、少しだけ失敗を恐れずにやってみる。

その小さな勇気の積み重ねが、やがてあなたを意識レベル200の素晴らしい世界へと運んでくれるでしょう。

今回の実践:勇気の種を蒔こう

この一週間で、以下の中から一つだけでも試してみませんか?

  1. 「分からない」と素直に言ってみる(知ったかぶりをやめる勇気)
  2. 誰かに感謝の気持ちを伝えてみる(心を開く勇気)
  3. 完璧でない作品や結果でも提出してみる(完璧主義を手放す勇気)
  4. 「助けて」と誰かに頼んでみる(一人で抱え込まない勇気)

どれか一つでも実践できたら、それはもう立派な「レベル200への一歩」です。

勇気は筋肉のようなもの。使えば使うほど強くなります。そして、その勇気が育つにつれて、あなたの人生はもっと楽しく、もっと豊かになっていくはずです。


次回予告:次回は「中立性の力〜ジャッジをやめると見えてくるもの〜」をお届けします。勇気を育てた先に待っている、さらに軽やかで自由な意識状態について、一緒に学んでいきましょう。

あなたの勇気ある歩みを、心から応援しています。今日も、あなたらしい素敵な一日を。

心と体はつながっています。心身を同時に整えることで相乗効果が期待できます。

体を整えるにはヨガがおすすめ。特に体が硬い方ほど効果を実感しやすく、血流改善や体調向上が期待できます。

自宅ならおうちヨガ

スタジオなら★日本最大級!ホットヨガスタジオLAVA★

※個人差があります。体調に不安のある方は医師にご相談ください


この記事が気に入ったら:

  • 次回の記事をお見逃しなく
  • パワーかフォースか」カテゴリーの他の記事もチェック
  • 体験をコメントで教えてくださいね
ABOUT ME
kawa10umika
看護師15年目 民生委員児童委員 誰も省かれることない社会、みんなが輝く社会を ほっこりするような読後感をめざします!